シャルクモン編~時計職人達の時間④~
前回に続き、ミッシェルエルブラン見学の様子です。
ピエール社長が進行工程を一つずつ、丁寧に説明してくれました。
今までに作成された部品が保管され、修理、オーバーホールに対応できるようになっています。
その数は膨大で部屋の中に納まりきらず、屋根裏にまで続くとか。
ベンジャミン氏の専用ルーム。広々としていて素敵。
さすが世界を飛び回る男、ベンジャミンらしい部屋です。
会議中にそっと…失礼しました。
この日は二日後に迫った「バーゼルワールド」の為に、社内は大忙し。
ウォッチ撮影機材。
しっかりとした撮影スタジオになっており驚きました。
社内の壁面にはデザイン画がディスプレイされていました。
パリのサントノーレもそうですが、さりげなくお洒落なんですよね。
※明度が暗く見えづらくて申し訳ありません。
「神は細部に宿る」といいますが、本当にそうです。
美しさを追及し、試行錯誤し、イメージを形にし、磨き上げ、作り上げ、「腕時計」として世界に送り出す。
人の思いと技術があってこそ生み出せるウォッチ。
私は常々「時計は時間を刻むものではなく、人生を刻むもの」だと考えておりますが、ミッシェル・エルブランは大切な人生を刻むにふさわしいブランドであると、改めて今回の視察を通して強く感じました。
さて、以上にてミッシェルエルブラン視察・シャルクモン編終了でございます。
つぎの更新からは第二部:バーゼルワールド編となります!!
お楽しみに(^^)/
シャルクモン編~時計職人達の時間③~
いよいよ、時計を組み立てている工房へ向かいます。
ずらりと並んだ作業台に向かって黙々と手を動かしていますが、皆さん目が合うと笑顔を見せてくれました。
息をしたら飛んでしまいそうなパーツを正確に組み上げてゆきます。
文字盤に針を取り付けているところ。正確でありながらも、どこかリズミカルに感じました。
多くの工程で厳重にチェックを重ねていました。
人の手による時計作りだからこそ完璧に仕上げてゆきます。
防水チェック
デザイナーさん。壁に積まれているのは今までにデザインしたウオッチの製図です。彼のイメージが我々のもとに「時計」として届いてると思うと感動です。
十五歳の男の子。時計の学校に通いながらエルブランでも働きながら学んでいます。
時計職人というと男性的なイメージでしたが、意外にも女性も多かったです。
見学はまだまだ続きますが、残りは次回の更新でアップいたします。
それではまた(^o^)/
追加
ミッシェル・エルブランジャポンの方たち。
この見学の前日よりシャルクモンで合流し、この後のバーゼルまで、本当にお世話になりました。
一人一人がプロフェッショナルで、仕事への情熱を強く感じます。
会社内のウインドウ
日本未取扱いモデルなども多くありました。今回は新作のほかにも、いくつか仕入れてきましたので届き次第ご報告いたします。
では(^_^)/
シャルクモン編~時計職人達の時間②~
シャルクモンのホテルに泊まり、いよいよミッシェル・エルブラン本社へ!
シャルクモン。穏やかな日差しが似合う街並み。
いよいよ本社が見えてきました。
二年前、初めて担当になって携わってきたエルブランの本社…
グーグルアースで見たエルブランの本社が目の前に!
感無量です(T_T)
大きな窓と白を基調にしたシンプルなデザイン。青空によく映えて美しい。
ちなみにこの日は3月17日ですがところどころに雪が残っていました。
本社前で。私、社長、ベンジャミン氏。
ベンジャミン氏には、エルブランとオガワとの出会いからずっとお世話になっています。気さくなナイスガイです。
受付にて。会社の中も白を基調にしており、爽やかさを感じる社内。
壁にはデザイン画やヨットの絵が。
マリンデザインも多いエルブランならではでしょうか。
受付よこのスペース。窓が大きいので本当に明るいです。
この後、昼食をとって工房見学へ向かいます。
レストラン前にて
ベンジャミン氏、小川社長、ピエール社長、私(大島)
ピエール社長も温かく迎えてくれました。
笑顔がとっても素敵な方です。
社長同士で話が大変盛り上がり、長年の友人のようでした。
次回は前半最大の見どころ、ミッシェル・エルブラン工房見学です!!
おまけ
ホテル目の前の湖畔。まだ氷が張っていますが朝日がキラキラと反射してきれいです。
奥に見えるのが宿泊したホテルです。シャルクモンは美しい自然に囲まれています。
ホテル前にて
それではまた次回の更新をお楽しみに(^o^)/
シャルクモン編~時計職人達の時間①~
サントノーレを後にした私と社長は、またもやリヨン駅へ戻ってまいりました。
※この時点で凱旋門から歩いて三時間たっています(笑)
ミッシェル・エルブランがあるシャルクモンには電車ではいけないので
一度ヴェルフォールという街までTGVで向かいます。
TGV(高速鉄道)とは…日本でいえば新幹線のようなものです。
ここで驚くのは発車直前まで(10分前?)くらいまで自分が乗る電車のホームが表示されないこと。
その上、電車が出るのも放送がないのでス~っと静かに出ていきます。
改札もないので自分でチケットを機械に差し込みます。
うまくできないでいると親切な方が助けてくれました。
どうにか無事にTGVに乗り込み、一路ヴェルフォールへ!!
牧草地帯が続きます。
昨日までいたパリとは全く違う景色です。
ヴェルフォールまでは約二時間半で到着。
最近建て替えられたとかで、近代的な駅でした。
交通手段が何もないということでミッシェル・エルブランから迎えが来てくれました。
バネッサさん。美人ですが、レーサーも真っ青のドライビングテクニックを持っています。
この日はもう夕方なので次の日工場見学することに。
次回はいよいよ、ミッシェル・エルブラン本社&工房へ!!
おまけ
パリの町歩き
セーヌ川 社長の背中が語っています
ジャンヌダルク像 町を歩いている時、曲がり角をまがった時など、つぎつぎに歴史と出会います。パリの街の奥深さを感じる瞬間です。
ノートルダム大聖堂 あまりの荘厳さに息が止まりまってしまいました。
時間がなくいけませんでしたが、ぜひ近くで見たかった(;_:)
止まっていたホテル「コライユ」 かわいい外観です。
それではまた次の更新で(^o^)/
パリ編~サントノーレ通りのサントノーレ②~
さぁ、いよいよサントノーレブティック本店へ!
本店前で一枚
ブランド創設130周年を記念モデルが出るのでそれに合わせたビジュアルになっています。
ちなみにこのモデルはエッフェル塔で実際に使用されている桁部分の貴重な素材をベゼルに使用しているそうです。
まさにコレクターズアイテム!
本店スタッフの今井さんとKETCHEYANさん。
素敵な笑顔で迎えていただきました。
今井さんはパリにきて30年ほど。
この本店ではフランスのファンはもちろん、世界各国からパリに来た観光客の方たちがサントノーレのデザインに一目ぼれし、買っていかれることも多いとか。
店内には日本未発売のものも含め、サントノーレウオッチがずらりと並びます。
日本ではレディースの取扱いが多いですが、メンズも欲しくなるデザインが多くありました。
店内にはアーティストが作成したというサントノーレイメージアートも。
ショップの隅に飾ってありました。
さすがパリ。何気なくさり気なくアート。
私はオガワ本店でお客様にサントノーレを紹介するときに
「パリの有名なブティック街サントノーレ通りに本店があるんですよ」
といつもお伝えしています。
そこに自分が来ているというのは感動でした。
日本に帰ってきてからも、ふとサントノーレ本店から見えるサントノーレ通りの景色を思い出します。
オガワ本店からはいつもの駅前通りの景色が見えます。
同じ路面店、距離は離れていても同じウオッチをお客様にご紹介できるというのは、なんだか嬉しいです。
さて、次回はミッシェル・エルブランの生まれ故郷、シャルクモンへ!!